登録顧問インタビュー

事業承継

企業のポテンシャルをさらに伸ばす"リノベーション経営"で滋賀の素晴らしさを全国に届けたい

カネ吉ヤマモトフーズ 代表取締役社長 徳地清匡様
企業のポテンシャルをさらに伸ばす

大学卒業後、大手食品会社に入社し、インサイドおよびフィールドセールス、マーケティング、商品企画、販売戦略といった業務を経験しながら、会社の規模発展をリードしてきました。「食のプロ」といえるそんな実績を活かし、マイナビ顧問を通じて地元・滋賀県の老舗食品企業「カネ吉ヤマモトフーズ」の顧問となり、その後社長に就任。129年もの歴史を持つカネ吉ヤマモトフーズのポテンシャルを最大限に活かしながら、「滋賀の素晴らしさを全国に伝えたい」との思いで活動しています。

生まれ故郷の滋賀をさらに元気にしたいという思いで経営者を目指す

「滋賀県を元気にしたい、滋賀の中小企業のポテンシャルをもっと伸ばしたい」。
そんな思いが募ったことが、私が経営者を目指したきっかけです。

私は滋賀県の生まれで、関西の大学を卒業した後、大手食品会社に入社。営業、マーケティング、商品企画、販売戦略と幅広い経験を積み、全国の「食の現場」と向き合ってきました。
そうした中、滋賀県の魅力を活かしつつ、県内の中小企業が持つポテンシャルをもっと伸ばして地域活性につながる役割を果たしたいと思い、経営者になりたいと考えました。

ただ、会社員時代の経験と実績からも、「一から会社を興す」というよりも、「既存事業のポテンシャルや潜在能力を活かしつつ新たな仕組みを作って業績をさらに良くする」ことが得意であると認識していました。今ある企業が新たな時代によりフィットするためのサポートをしたい、そういう選択をしてこそ自分の真価が発揮されると考えマイナビ顧問へと登録を行い、そこでご紹介いただいたのがカネ吉ヤマモトフーズだったのです。

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地域に愛される老舗企業で先代からバトンタッチ

カネ吉ヤマモトフーズは滋賀県で120年以上の歴史を持つ、近江牛を扱う地元の代名詞的な企業で、扱う商品やサービスが最高の品質である点に魅力を感じました。そして顧問として招かれた理由が、創業時からの「10年後、20年後、50年後もっともっと愛される企業になる」との思いを実現するために既存事業をもっと伸ばしてほしい、ということでしたので、自分の経験を活かせるではないか、と感じたのです。

明治29年の創業以来、代々の経営者が、滋賀の味として守り抜いてくださったカネ吉ヤマモトフーズ。先代は、そんなカネ吉ヤマモトフーズがさらに多くの人々から愛される会社となることを願ってお話しくださった。それなら私は自分の得意なやり方でその思いに応えていこうと思いました。

もともとカネ吉ヤマモトフーズは、近江牛という素晴らしい商品・サービス、意欲にあふれ会社を愛する従業員、店舗をはじめとした不動産など、すべてにおいていいものが揃っている。私は、そうしたいい部分を活かしつつ、ビジネスモデルを令和の時代に合わせたものにアップデートさせ、それに合った仕組みづくりを行っていくことを経営のポイントとし、社長に就任したタイミングで、そうしたビジョンを従業員に向けて発表させてもらいました。

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外販事業も強化して、「近江牛」に触れる機会を全国に拡大

社長に着任して、まず着手したのが組織体制をアップデートすることでした。
具体的には、ビジョンに合わせた組織をデザインし、各部署の役割を明確にしました。これにより、従業員一人ひとりが自分の役割を理解し、責任を持って業務に取り組める体制を整えました。

同時にサプライチェーンの見直しを行ったほか、お客様となりうる方の属性・販路を明確にした上で店舗ブランドと商品ブランド両面でのリブランディングを行い、従来の近江牛やその加工食品に加え、庶民的なコロッケやメンチカツやハム・ソーセージを加えたブランドも展開し、幅広い顧客層へのアプローチを試みました。

次に、事業拡大においては、外販事業に注力することを重点施策としました。

この戦略は、「"胃袋"の数を最大限に捉える」という考えに基づいています。 例えば、当社の中核的な商圏である近江八幡市と野洲市の人口を合わせると約13万人となりますが、今後少子高齢化がさらに加速していくことを考慮すると、この市場規模は少し小さいと言えます。

しかし外販なら、全国1億2千万人の"胃袋"にアプローチすることができる。そのため、オンラインサイトのブラッシュアップや大手ECサイトへのモール出店、さらに店舗受取予約が手軽に行えるオリジナルアプリを展開するなど、当社製品の認知度向上と販路拡大を図り、事業のさらなる飛躍を目指しています。

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ポテンシャルをさらに伸ばす"リノベーション経営"で滋賀No.1企業へ!

また、働き方や給与体系の見直し、業務のマニュアル化・仕組み化、デジタル運用など、先代が築き上げた事業基盤を継承しつつ、カネ吉ヤマモトフーズが掲げてきた「未来永続企業」を目指すためのアップデートを行い、経営基盤を強化しています。

冒頭でお話ししたように、私はゼロから何かを生み出すというよりは、すでにある資産やポテンシャルを活かしつつ、そこに自分自身の経験値やデジタル技術を組み合わせてより良い状況を生み出すことが得意な、「リノベーション経営者」であると思っています。
そういった意味では、今回、マイナビ顧問を通じて、カネ吉ヤマモトフーズという、私の故郷を代表する素晴らしい企業で自分の経験を活かせるステージを用意してくださったことに心から感謝しています。

コロナ禍によって生活様式や価値観が変わり、一気にデジタル活用が進む時代変化の中、先代たちが守り抜いてくださった伝統をベースにしつつ、カネ吉ヤマモトフーズが滋賀県No.1の企業へと飛躍するようビジネスへのアップデートを行っていくことが私の使命。この先、どんなチャレンジと成長が待っているのか、楽しみでなりません。

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顧問プロフィール

徳地清匡様のイメージ

カネ吉ヤマモトフーズ 代表取締役社長 徳地清匡様

2001年3月に関西の大学を卒業後、大手食品会社に入社。営業部で5年、マネジメント業務9年、マーケティング本部リーダーおよび部長を7年歴任。マーケティング、商品企画、販売戦略を立案・実行し、同社の業績向上に大きく貢献した。「全国最優秀賞」をはじめとしたいくつものアワードを受賞。2022年4月にカネ吉ヤマモトフーズ 顧問、2022年10月、同社 代表取締役社長に就任。

https://www.oumigyuu.jp/

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